生物材料設計学研究室では、以下のようなテーマを中心に研究を進めています。
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木材は、優れた調湿性や断熱性などによって、快適な居住空間を構築する、ハードウェア的機能を持っています。 一方で、あたたかな色彩や心地よい手触りなどによって、居住者にプラスαな快さを与える、ソフトウェアとしての機能も持っています。 このようにハード、ソフト、どちらに対しても使える材料はまれです。
本分野では、ソフトウェアとしての木材に注目し、木材の外観的および感性的特性を調べています。 木材には、木目、材色、光沢などの木材に固有の見た目の特性があり、塗装などによってそれらの特性が変化することが知られています。 これらの特性を定量的に捉えることを試みてきました。 また、それらの特性がヒトの印象に与える影響を調べています。 これとともに、内装などに使用された木材がヒトの印象や生理応答に与える影響なども調べています。
木材を利用していく上で、その物性や力学特性を明らかにすることはとても重要です。 本分野では、様々な角度から木材の物性について検討し、実験を行っています。 例えば近年では、破壊力学を用いた応力解析による木材の力学特性の評価、木材への人工乾燥による影響の調査、センダンなど早生樹材の利用を見据えた物性評価、木材の非線形破壊の新たな評価法の提案などといった研究が行われています。